開業されている先生方へ
子どもたちの成長に合わせて早期治療を始めれば、機能矯正装置を使用してなるべく永久歯を抜くことなく健全な咬合を育成します。
呼吸が改善し、全身の健康につながります。
自信を持って小児矯正治療を行うために、ますます機能矯正の重要性は増しています。
子どもたちを取り巻く環境は20年前と大きく変わっています。
それにともない矯正治療を必要とする子どもたちの不正咬合の状態も大きく変わりました。
- 8才になっても上顎第一大臼歯が萌出しない
- 上顎犬歯のスペースが大きく不足して埋伏の可能性が高い
- 上顎の特に前方部の発育が悪く、7才、8才になっても2~2が萌出しない
- 先天欠如があって上下の歯列の大きさがあわない
これらの症状は、従来のブラケットとワイヤーの固定式装置で対応できない新しい不正咬合です。
これらに対応するには直接顎骨に働きかけその大きさをコントロールする以外に方法がありません。
そのためには、気道を確保し、舌の位置をコントロールし、上下口唇をしっかり閉じる習慣を身につけることが重要です。
それを可能にするのが様々な機能矯正装置です。
また、こうした顎骨の発育不全にともなう不正咬合を診断するには、従来の歯の位置関係や、その角度を計るセファロ分析法は有効とは言えません。
それを可能にするのがビムラーのセファロ分析法です。
この分析法は、人類学の分析法をベースにして顎骨の大きさや位置関係を知る大変ユニークなものです。
これをマスターすることにより、どういった症例にはどの機能矯正装置が有効で、どのようなデザインにするかが明確になります。
このような不正咬合に的確に対応していくために、ぜひ機能矯正を学んでください。
機能矯正のメリット
- 昼間数時間と就寝時の装着で治療ができる
- 乳歯列期、混合歯列期から治療をはじめられる
- 顎がしっかりして、顔の改善につながる
- 口呼吸から鼻呼吸に変わる
- 普通の矯正に比べて後戻りが少ない
- むし歯になりにくい