機能矯正
<開業されている先生へ>
矯正治療が確立されてから現在までに様々な治療法が確立されています。その中でも、小児矯正という分野については、特殊な分野となっています。それは、歯並びを治すと同時に顎骨の成長を考慮しなくてはなりません。
子供の成長に合わせて治療を行うことで、永久歯の萌出を阻害することなく、健全な咬合を確立することができます。その方法が機能矯正です。
機能矯正は、顎骨に刺激を与えつつ、成長を補助しながら歯列を整えていくため、その人が本来到達する理想の骨格へと誘導します。
そのため、治療を受けた患者やその家族より
・呼吸がしやすくなった
・いびきをかきにくくなった
・顔のバランスが良くなった
という声が多数寄せられています。
これは、機能矯正によって、気道の確保、舌の位置のコントロール、口唇をしっかり閉じさせるようにした結果です。
子供の口腔内の環境も以前とは大きく変化しており、様々な不正咬合を認めるようになりました。
・8歳になっても上顎第一大臼歯が萌出しない
・上顎犬歯の萌出スペースが不足していて、埋伏もしくは唇側転移の可能性が高い
・上顎骨の劣成長により、上顎側切歯がなかなか萌出しない
・先天欠如があり、上下の歯列の大きさが合わない
これらの症状は、エッジワイズ法やマウスピース矯正では対応が難しい不正咬合です。
これらを対処するためには、直接骨へ働きかけ、顎骨の大きさをコントロールする必要があります。
このように、顎骨の発育不全を伴う不正咬合を診断するには多くの先生方が用いているDowns法は有効とは言えません。上下顎骨の成長を分析できるBimler分析が必要となります。クオリアでは、Bimler分析の計測法、診断法、機能矯正装置の使用法、役割といった基礎から応用までをセミナーを通して解説していきます。
機能矯正をマスターすることで、小児矯正の他、ある程度の成人矯正にも対応できます。
一緒に「子供のまだ見ぬ顔」を治していきましょう。
<機能矯正簡易診断表>
機能矯正に興味がある先生、これから始める先生、すでに始められた先生方が治療していくにあたり、少しでも診断の役に立つように簡易的な診断表を製作致しました。どの装置を使うかの判断に役立てていただけたらと思います。
試用すべき装置は、症例によっては判断しにくいものもありますので、その際は個別の症例相談、もしくはセミナーを受講していただければと思います。
